SEO対策動向レポート[2016年2月度]

2016年08月23日

日本語のリンク共有ネットワークに制裁

不正に検索順位を操作するリンクプログラムを排除
2016年2月5日、Googleは検索結果を不正に操作するリンクプログラムを使用しているウェブサイトの対策を施しました。
昨年9月にもリンクプログラムを用いたウェブサイトへの対策を行っていますが、影響力を比較すると今回の変動は大きく動いていません。
※昨年の対策は、[手動による対策]を解除された後スグに原因となった施策を再度サイトに施すという事例を防ぐ対策でした。

[昨年9月に対象となったリンクプログラム一例]
・nofollowリンクの解除
・PageRankを保有したサイトへのリンク構築
・PageRank を転送するリンクを含む記事に対して支払いが行われるアドバトリアルやネイティブ広告

また、ウェブマスターの知らないところでガイドライン違反するような施策が行われるケースもあるようです。
不自然なリンクは検索結果のランキングの妨げになるだけでなく、最悪検索結果から除外されます。
そのため、リンクの否認ツールを活用し、該当するリンクをGoogleへ無視するよう指定した後、再審査リクエストを送信する必要があります。
URL: https://support.google.com/webmasters/answer/35843?hl=ja

Google、ウェブ検索結果右側の広告枠を廃止へ

2016年2月20日、Googleはデスクトップの検索結果において右側にテキスト広告を表示しない事を認めました。
その代わり、自然検索結果の上部で最大4つ、ページ下部で3つの広告を表示するようになりました。
大きな変更点は以下の5つです。

・デスクトップの検索結果の右側にテキスト広告が表示されなくなった
・”非常に商業的なクエリ”(詳細は後述)では、自然検索結果の上部に、3つではなく、4つの広告を表示する
・検索結果ページの下部に、3つの広告が表示される
・検索結果ページに表示される広告の数は、11から(最大で)7に減少した
・商品リスト広告とナレッジパネル(広告も含まれる場合もある)は、関連性のあるクエリの場合には、表示される

この手の変更によるテストは2010年に住宅ローン関連のクエリを対象に実施しており、昨年末には他のクエリでも度々目撃されていました。
SearchEngineLandが昨年12月にGoogleに問い合わせたところ、少数のクエリに対してのテストだと回答していました。

また、商品リスト広告やナレッジパネル内の広告については今回の変更に含まれていません。
ただ今回の変更に伴い、Googleの広告収益は伸び、多少なりともクリック単価への影響が出てきそうです。

モバイル検索結果:AMPリンク表示開始

2016年2月24日、GoogleはAMPに対応したウェブページがモバイル検索結果上で見つけやすくなりました。
AMPページは検索結果をタップすると瞬間的に内容が表示されます。
既に多くのニュースサイトがAMP対応しています。
例:産経ニュース、映画.com、日刊スポーツ、朝日新聞、SANSPO.com等…

AMPのテクノロジーを使用しているウェブページは従来に比べ平均4倍の速さで読み込みます。
また、データ量も約1/10に抑える事が出来る為、瞬時にページが表示されます。

AMPは2016年3月現在、検索掲載順位には特に影響ありません。
Googleはウェブの高速化を推進している為、
将来的に対応サイトがメリットを受けるようなアルゴリズムが生まれる可能性は0ではありません。
ですが、ニュースサイトのような”情報系コンテンツ”で無い限り、実用性は低いでしょう。

※エラーページの場合は”Sorry, this page is not valid AMP HTML” と表示され、
通常のページへのリンクが表示されます。