SEO対策動向レポート[2016年1月度]

2016年08月23日

モバイルユーザー保護の取り組み

GoogleはChromeを利用しているユーザーが「マルウェア」「望ましくないソフトウェア」「ソーシャル エンジニアリング サイト」などからの保護してきましたが、 2016年1月8日、Android版を利用しているユーザーにも拡大されました。
この記事内でGoogleは「フィッシングサイトに対しては、不正なサイトの最新リストを端末で保持し、閲覧前に警告を表示するよう備える必要がある」と記載しており、この「最新リストを保つ」と言う点がモバイル端末の方がPC保護よりも遥かに難しいと述べています。

■「最新リストを保つ」という事がPCよりも難しい理由
・全世界のモバイルユーザーのデータ費用はユーザー側の負担になる為、データサイズの問題が発生します。
・モバイルデータの回線速度はWi-fiよりも低速なため、データ速度に問題が発生します。
・適切なデータを端末に素早く配信する技術が必要不可欠です。

上記三点の理由を踏まえた上で送信データ量を出来る限り小さく抑えている為、ユーザー側への負担はありません。
また、上記の設定を行う事で電池消費量などに関しても以前とほとんど大差ありませんが、攻撃者が対策するに伴い、Google側も対策しますがこれによって全てが保護されると言うわけではない為、今後も注意が必要です。

※2015年12月7日にGoogle Online Security Blog内にも記事が掲載しております。
https://googleonlinesecurity.blogspot.jp/2015/12/protecting-hundreds-of-millions-more.html

Google内で大規模変動観測

2015年1月9~11日、18~20日にかけて通常では見られない比較的大規模な順位変動を観測しました。
11月に「一ヶ月以内にペンギンアップデートを行う」とGoogle社員が発言していたものの、
今回の更新は「通常のアルゴリズム更新と同種のアルゴリズム更新
(コア ランキング アルゴリズム)であり、ペンギンアップデートではない」という旨を発言しました。

●Google社員のコメント(twitter談)
「私たちは、アルゴリズム更新がペンギンアップデートでない事を確認しました。」

通常の更新(コア ランキング アルゴリズム)の場合、一日に数回の更新を行う場合もあり、本来Googleがアナウンスすることはありません。
今回、かなりの変動が見受けられたためGoogle社員のTwitterに問い合わせが殺到し、
上記コメントを発信しました。また、同時期にパンダアップデートを
コア ランキング アルゴリズム内に組み込んでいることを発表しましたが、
完全にアルゴリズム(自動)主導になっておりず、今回の変動との関連性はありません。

●Google社員のコメント(twitter談)
「最近の順位変動はパンダ並びに他の動物(ペンギン等)とは一切関係ありません」

AMP エラー レポートのプレビュー

2016年1月21日、GoogleはSearchConsole内でサイト内のAMP-HTMLエラーレポートを提供する仕様に変更されました。
早ければ2016年2月にも検索結果がAMP対応すると言われており、Webマスターが対応できる為のサポートの一つとして活用できます。
AMPではJavaScriptが使えない等といったデメリットはありますが、ユーザーにとってのメリットは大きく、Googleは今後AMPを推し進めていくという旨を2015年12月のWebマスターオフィスアワー内で発言していました。

●SearchConsole内の手順
「検索での見え方」⇒「 Accelerated Mobile Pages 」をクリックすると確認可能。

●AMPが浸透する事で検索結果・SEOがどう変わるのか?
AMPを実装しているサイトを優先的に上位表示させるといった指標評価の一部には「今のところ」していませんが、
今後指標評価の一つとして判断する可能性は否定できません。
また、検索結果画面は現在の画面とは異なり、写真付きのニュース記事がカルーセルで表示し、
タップする事でニュース記事が出現するようになります。

WordPressなどのCMSを使用しているWebマスターはプラグインをインストールする事で容易に設定・構築する事が出来ます。
WordPress実装AMPプラグインURL例:https://wordpress.org/plugins/amp/